岸本光大「Once Upon Times」展
会期/2015年4月4日(土)~5月9日(土)
<オープニングレセプション4月4日(土)17:00~19:00 作家在廊>
会場/タカシソメミヤギャラリー
TEL03-3267-0337
〒112-0014 東京都文京区関口1-24-8
http://www.takashisomemiyagallery.com
営業時間/13:00~19:00
定休日/日、月、祝日 <4/10(金)は休廊致します>
最寄り駅/東京メトロ 有楽町線 江戸川橋駅 (1a出口) 徒歩5分
東京メトロ 東西線 早稲田駅 徒歩13分
この度タカシソメミヤギャラリーではアートアワードトーキョー2014出展作家、岸本光大「Once upon times」展を開催致します。
■展覧会概要
本個展では、矩形に切り出した多彩なマテリアルと写真や絵画とを並置する“subset”シリーズの新作、および 紙のコラージュと映像によるドローイングを発表します。「異時性」「記録が採りこぼすイメージの断片」をキーワードに展示を構成し、そこで発生する新たなイメージやつながり、それらの関係性が「別の可能性」を考える糸口となることを期待するものです。
「情報への対立項としての絵画」を主題に据えて展開する平面作品シリーズ“subset”は、壁に取り付けた金属レールの上に、油彩画や写真、カッティングシート、絨毯、ステンレス、コンクリートなどの多種多様なマテリアルを大小様々なサイズの木パネルに定着させて並置する形態の作品です。あらゆる視覚表現メディアのリストを通じて、色や質感、事物や情報、その背後にあるコンテクストなどを並列的に捉えようとする時に発生する新たなイメージやつながりに出会うことで、鑑賞者が既知の事柄に対して「別の可能性」を考える機会の創出を期待します。
作品タイトルに含まれる“subset”は数学における集合に由来する語です。世界の断片の集まりとして想定される上位集合(superset)が含む下位集合(subset)内の要素のある一つの並び方として作品を提示します。コンセプト上、これらの要素は事後的に新作として再配置及びほかの要素を加えて再構成が可能です。
いわゆる「絵画的」な絵画を成立させている条件や約束事が いかにしてこれからの私たちが持つ価値観に共鳴しうるのか。非物質による表現が興隆する現状において、絵画にとって重要視されるべき点のひとつは、「物質と非物質の落差」にあるのではないか。これらの事を念頭に置きながら、今日的なリアリティを有した「もう一つの絵画」と呼べるものを目指します。